吉田 美和子のプロフィール

一世一代の家づくりを最大限のワクワクへ

一級建築士

吉田 美和子

家づくりは、決めることも多くて迷いや不安が生まれやすいものですが、
私はその時間を“穏やかに気持ちを整えられる場”にしたいと思っています。
ご家族が思い描く暮らしが、少しずつ形を帯びていく過程を一緒に楽しんでいただけるように。
そんな思いで、ひとつひとつの住まいに寄り添っています。

私が建築を学び始めたのは大学時代です。
当時は建築学科に女性がまだ少ない頃で、小さなアトリエで先生と向き合いながら、一つひとつの課題に丁寧に取り組む学びがとても身になりました。
住宅・店舗・クリニック・オフィスなど、現在は幅広い設計を担当していますが、
どの仕事にも共通しているのは「人の気持ちや暮らしに寄り添うこと」そこが、今も私の軸になっています。

打合せでは、お客様の“言葉の奥にある思い”を受け取ることを大切にしています。
たとえば「4帖欲しい」と言われても、どんな時間をそこで過ごしたいのかを伺っていくと、
「もっと小さくても心地よいかもしれない」と気づかれることがあります。

広さより動線、量より質。
そんな“ちょうどいい形”を見つけるために、
一緒に整理していく時間はとても大切です。


今の時代はSNSや動画で情報が溢れ、迷われる方も多いですが、
私自身たくさんの事例を見てきましたし、建築のトレンドも常に追っています。
どんな疑問でも遠慮なくお話しくださいね。

不安を抱えたまま進めるよりも、
「これなら大丈夫」と思いながら家づくりを楽しんでいただきたいと思っています。


思い出深い出来事はたくさんありますが、中でも独立したばかりの頃、
勇気を出して設計案を持ち込んだコンペで初めて採用していただいたことは忘れられません。
その後も長くお付き合いが続き、いまでも模型を眺めるたびに当時の気持ちがよみがえります。



また、ご家族と何度も重ねた打合せの末に完成した家を訪ねると、
その空間がすっかり“そのご家族の色”に染まり、日常の温かさが息づいているのを見ると、本当に胸が熱くなります。



休日は、夫と京都へ向かい、お昼を食べてのんびり帰る…そんな過ごし方が好きです。道を歩けば、つい壁の劣化具合を観察したり、美しい納まりを見つけて写真を撮ったり。ミュージカルやお芝居もよく観に行きますが、完全に趣味で、設計にはほとんど役に立ちません(笑)。
でも、そうした“好きな時間”が感性をそっと整えてくれる気がしています。

家づくりは、人生の中でも特別な経験です。
その過程が楽しく、心が温まるような時間になること。そして、出来上がった住まいが、ご家族の“これから”を優しく支えてくれること。その両方を大切にしながら、丁寧に寄り添って設計していきます。

どうぞ、家づくりの時間を一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。