海外での5年間の生活は、私にとって“住まい”に興味を持つ原点でした。
何度も引っ越しをする中で、国や文化が違えば暮らしの在り方も変わることを知り、
「住まいは、人の気持ちまで変えるんだ」と感じたことをよく覚えています。
その後、自分の家づくりを経験したことで、
インテリアコーディネーターという職を知り、
“これを仕事にしたい”という気持ちが一気に固まりました。
未経験から飛び込んだのは、その確信があったからです。
私が大切にしているのは、
余白の美を活かし、色や素材の足し算・引き算、照明の落ち方まで丁寧に整えること。
空間そのものが静かに呼吸をするような、そんな心地よさを目指しています。
そして、お客様のお話を聞くヒアリングは、何より大切にしている時間です。
言葉の奥にある“本当のこだわり”を拾い上げられた瞬間、
空間の方向性がすっと見えてきます。
外壁の色に迷われていたお客様には、太陽光と室内灯のもとで実物の色を比べていただき、
光の違いを体験していただいたこともあります。
また、予算とデザインのバランスを取りながら代替案をご提案し、
「これで満足できます」と言っていただけたときは、
心から“やってよかった”と思える瞬間でした。
休日は資格の勉強をしつつ、美術館や商業施設で感性を磨いています。
古着shoppingや雑貨巡りなど、気になるものにはすぐ手を伸ばすタイプです。
最近は、カフェやスポットを撮影して動画にまとめることにもハマっています。
フェイスパックをしながら映画を見るセルフケアの時間も大切にしています。
家づくりは、一生に一度の大きなプロジェクト。
迷うことも不安に感じることも、すべて自然なことです。
だからこそ、お客様の想いに寄り添いながら、
“あなたらしさ”が静かに宿る住まいを一緒に形にしていきたいと思っています。